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Viola(ビオラ)


こぼれ種で庭に咲くビオラを見つけました。冬の半ばですが、庭のあちこちで草花の春の動きが感じられて今日この頃です。


Viola(ビオラ)


ビオラは、スミレ科スミレ属の植物で、一般的にパンジーの花より小輪(花径4cm以下)の花をビオラと呼ばれています。(パンジーとの定義の区別はかなり曖昧です)別名「三色墨(サンシキスミレ)とも呼ばれています。


「Viola」はラテン語で「ムラサキ色」を意味します。また、「スミレ」のことをギリシャ語で「イーオ」と言います。この言葉はギリシャ神話の「イーオー」に由来しています


ビオラは、食べれるお花「エディブルフラワー」です。(農薬を使って育てたものはダメです)栄養もあり、繊維質も豊富で、その上βカロテンがトマトの4倍あるそうです。


(ワンポイント)

*ビオラは、秋から春まで長く咲きます

*太陽が大好きな植物で、風通しの良い場所を好みます

*風通しを良くするために、葉が混み合って来たら葉を減らすこと

*日当たりが悪いと茎がヒョロヒョロと徒長してしまいます

*細目に花がら摘みをすることで、沢山花を咲かせることが出来ます

*花がら摘みは茎の根元から摘むこと

*地植えで冬越しさえる場合は、秋に植えて根をしっかり張らすこと

*霜が降りて凍ても、自然にして置けば大丈夫です

*湿度と暑さに弱いので夏越しが難し植物です



(ビオラの花言葉)

「誠実」「忠実」「信頼」「少女の恋」「私のことを想って下さい」「物思い」


冬の寒い時期に小さな花を健気に咲かす姿から生まれた花言葉です。





(ギリシャ神話「ゼウスとイーオー」)


川の神イーナコスの娘に「イーオー」という美しい娘がいました。彼女はゼウスの妻ヘーラーに仕える女神官でもありました。ある時ゼウスは妻の目を盗んでイーオーに迫りました。ゼウスは野原を逃げるイーオーを黒雲で覆い隠し犯してしまいました。天空から不審な黒雲を見つけたゼウスの妻ヘーラーは、黒雲を払いのけました。妻に浮気がバレないためにゼウスはイーオーを白い牝牛に変えてしまいました。


ヘーラーはその牝牛を怪しみ連れ帰ってしまいました。そして、ゼウスが牝牛に近づかないようにと、百目の巨人アルゴスに牝牛を見張らせます。ゼウスは、ヘルメスに命じてアルゴスを退治さえました。アルゴスの死を知ったヘーラーは夫の浮気を確信しました。ヘーラーは死んだアルゴスの百個の目を拾ってお気に入りの鳥の羽に飾りました。(クジャクの羽の模様の由来です)


牝牛を生かして置くものかと、ヘーラーは復讐の女神達エリニュスを差し向けました。エリニュスはイーオーを恐怖で追い立てました。追われるイーオーは海峡を泳いで渡りアジアに辿り着きました。(イーオが渡った海峡は、後でボスポラス海峡と呼ばれるようになります。「ボスポラス」とは「牝牛の渡し」という意味です)


イーオーは、人間に火を与えた罪でカウカソスの岩山に縛られていプロメテウスに会いました。彼から幸運の予言を受けたイーオーは勇気づけられました。(プロメテウスは、イーオーの子孫のヘラクレスに助け出されます)


最期にイーオーはナイル川の畔に辿り着きました。ゼウスは、妻のヘーラーに浮気はもうしないと誓うことで許しを請いました。許されたイーオーは元の姿に戻ることが出来ました。そしてゼウスの子エポパスを生みました。


エジプトでは、イーオーは女神イシスと同一視されています。イシスは古代エジプトで最も崇拝された女神です。


この話には別の物語がありまして、牝牛になったイーオーが食べる草がないのを哀れんでゼウスはイーオーの周りにスミレを沢山生やして上げました。それを妻のヘーラーが怪しみました。妻の仕打ちを恐れたゼウスがイーオーを星にしてしまいました。イーオーを星にしてしまった悲しみからスミレの花にイーオーの瞳と同じ紫色をつけました。そこからスミレは紫色になり、ギリシャ語でスミレを「イーオ」と呼ぶようになりました。


ゼウスは妻ヘーラーからにらまれながら、さまざまな女神や人間の女性を孕ませたという、それが最高神に位置しているところがギリシャ神話の骨頂ですね。


この物語を描いた絵画が、ウイーンの美術史美術館に展示されているいそうです。イタリアの盛期ルネッサンスを代表する画家のアントニオ・アッレゲリ・ダ・コレッジョ作の「ユピテルとイオ」がそうです。



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