昨年、色々な花の種が入った袋の種を蒔いた場所で生き延びたと思われるスイートアリッサムが冬のさなかに大きくなり花も付けだしていました。
Sweet Alyssum(スイートアリッサム)は、地中海沿岸原産のアブラナ科の多年草です。4枚の花弁が十字架のように見えることから、昔は十字花科と呼ばれていました。
スイートアリッサムは、横に広がる性質を持っているので、グランドカバーに向いています。寄せ植えの引き立て役としても人気があります。
アリッサムの和名は、「ニワナズナ」と言います。この言葉は、アリッサムの花が春の七草の一つである「ナズナ」に似ていることに由来しています。
(余談)
春の七草とは
*セリ
*ナズナ(ペンペングサ)
*オギョウ(ハハコグサ)
*ハコぺ(ハコペラ)
*ホトケノザ(現在はコオニタビラコ)
*スズナ
*スズシロ
1月7日は、五節句の一つ「人日(じんじつ)の節句」です。この日に「七草がゆ」を食べて一年の無病息災、五穀豊穣を祈る風習があります。
また、「五節句」とは、
*1月7日 人日(じんじつ)
*3月3日 上巳(じょうし)
*5月5日 端午(たんご)
*7月7日 七夕(しちせき)
*9月9日 重陽(ちょうよう)
「五節句、五節供」と言われる風習は、中国から伝わった考えに、日本の宮中行事が合わさって出来ました。江戸幕府は、「式日」(しきじつ)に定めたことで公武行事として行われるようになりました。そして、武家から庶民に広まって行きました。
節句というより「節供」が本来使われていた言葉で、人々が共々に同じ飲食を、同じ場所においてたまわるという意味が含んだ言葉であるため「節供」が正しそうです。
Alyssumの語源は、ギリシャ語の「狂気しない」から来ました。「A」は否定を表し、「Lyssa」は狂犬病を意味します。昔、アリッサムは狂犬病を持つ犬に嚙まれた時の治療薬として使われたいたそうです。
アリッサムの学名「Lobularia」(ロブラリア)は、ギリシャ語で「小さなかけら」を意味する言葉です。
園芸店で「アリッサム」の名で流通しているアリッサムは、ロブラリア属の植物が大半で、アレチナズナ属(アリッサム属)は少ないようです。
アレチナズナ属(アリッサム属)のアリッサムは、黄色の花しか咲かせません。反対にロブラリア属でアリッサムと呼ばれている花は、白、ピンク、紫の花で黄色の花は咲かせません。
(ワンポイント)
*日当たりの良く、風通しが良い場所を好みます
*通気性があり、適度に保水性がある土壌を好みます
*蒸れると株が痛むので、水のあげ過ぎに注意
*春と秋に花を咲かせます。沢山花を付けさせる為には、花がら摘みをすること
*夏の暑さと、冬の霜に気をつけること
(スイートアリッサムの花言葉)
「優美」「美しさに優る価値」
*スイートアリッサムの小花を沢山つける花姿やその芳香から来た花言葉です。
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