(写真はローマンヒヤシンス)
思いがけないところから青い花が咲き出しました。昨年、水仙を移植した時に一緒に紛れ込んでいたようです。名前を調べるとローマンヒヤシンスでした。一般的な花が沢山付くヒヤシンスはダッチヒヤシンスだそうです。ローマンヒヤシンスは原種に近く、1つの球根から数本の茎が出てそれぞれに花を咲かせます。
Hyachinth(ヒヤシンス)は、地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近が原産のキジカクシ科の球根性多年草です。
ヒヤシンスの漢字表記は、「風信子」」「飛信子」でどちらも当て字になります。
1583年にオスマン帝国のスルタンムラト3世は5万本のヒヤシンスをイスタンブールに集めさせたと言われています。16世紀前半にはヨーロッパにもたらされています。
(ワンポイント)
*植え付けは秋の終わりがお薦めです。5~6㎝ぐらいの深さに植えること
*冬から春にかけて日が当たり、夏に涼しくなる落葉樹の木陰を好む
*開花後は花茎の根本から切り取り株を育てること
*自然分球しずらいので、増やしたいならノッチングという方法があります
(ヒヤシンスの花言葉)
「悲しみを超えた愛」
この花言葉は、ギリシャ神話の美少年ヒュアキントスの逸話に由来しています。同性愛者であったヒュアキントスは、神アポロン(両性愛者)と一緒に円盤投げを楽しんでいました。その様子を見ていた西風の神ゼピュロス(ヒュアキントスを愛していた)が焼きもちを焼いて意地悪な風を起こしました。その風のせいでアポロンが投げて円盤がヒュアキントスの額に直撃してしまい、大量の血を流してヒュアキントスは死んでしまいました。ヒヤシンスの花はこの血の中から生まれたと言われています。 ヒヤシンスの名前の由来はヒュアキントスから来ています。
ちなみに、ギリシャ神話のヒヤシンスは、現在のアイリス、ラークスパー、またはパンジーではないかという意見もあります。
爽やかの香を漂わせるヒヤシンスの花の香には、疲労回復やリラックス効果があると言われています。西風の神もころリラックス効果のあるヒヤシンスの花の香をかいでいたら事態は変わっていたことでしょう。
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